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保育園に関するニュースを見て

すもーるすてっぷ保育園

こんにちは!横浜市南区蒔田のNPO法人Small Stepの代表、赤荻です。

保育園に関しては、待機児童問題や、幼児保育無償化、コロナの間はインフラだと認識され、そして今度は、岸田首相が保育士・介護士の賃金を月額9000円値上げと、世間の話題を欠きませんね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5500ef245fa7cf4e188840c895e506c4ae3db4a9

色々関心を集めてもらえるのは嬉しいのですが、私はこういうニュースを見るたびに、「子ども目線の施策じゃないよなぁ」とモヤモヤしてしまいます。

保育というのは、「養護と教育」で成り立ってるんですね。「養護」というのは、ざっくり言うと、保育園の「預り機能」のことを指します。
「教育」というのは、分かりますね、教育です。

子どもは、家庭や保育園や、ご近所のお友達やおじいちゃんおばあちゃん、お出かけした先のお店の人、…、色んな人や環境の中で刺激を受けて、学び、育っていくんですね。
その中でも、保育園は「教育」を提供する機関として、様々な関わり方の中で、子どもの可能性を伸ばしていきます。

当たり前ですが、「教育」は早くから始めた方がいい。
(ここで言う「教育」は、学習面の教育ではなく、集中力を付けるとか、自ら考える力を付けるとか、人としての基礎の教育のという意味ですよ。)
教育を早く始めた方が大人になった時に得ているものも大きい、生涯年収が上がる、ひいては日本の国力につながる、ということで、幼児保育無償化の制度が始まったわけですね。(そういう意味では、無償化対象は3歳児以上に限定するのではなく、0歳児以上にするべきだと思う。)

でも、そんなことはメディアも報道しないし、知らないですよね。それよりは、一億総活躍社会だ、とか言って、小さい子どもを持つ家庭も共働きして、労働力を確保できるように、預かり施設機能ばかりが着目されてしまいます。(だとすると、無償化はやらない方がよかった。)
預かり機能だけが膨らんでしまうと、本来の、将来を見すえた、教育面が疎かになってしまいます。
子どもが、どうやったら力強く、賢く、自信を持って、自分らしく、自立できるのか、と考えた判断をしていってほしいなぁ、と行政の偉い方々にはお願いしたいです。それから、私たち一般市民も、いつも大人目線の、目先のことだけに惑わされず、子どもの未来を想った、あたたかい社会を作って行けたらいいなぁ、と思います。
今回話題の保育士の賃金改善は、きちんとした「保育」を提供する上で、働く側の視点からは絶対必要でしょ、と思っていたので(9000円では到底足りないと感じますが)、どういう形で降りてくるのかは分かりませんが、楽しみにして待ちたいと思います。

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